ネイルサロンでは、爪や手をキレイにするだけでなく
意外にも身体異常などを発見する事もできます
それに伴って様々な爪のトラブル、病気、医療などとの関係も深く見直されています
私達ネイリストの所にも、深爪・噛み爪・傷んだ爪など様々なトラブルを持った方々が日々来店されます
そこで今回は
爪が医学と密接な関係にあり、病気などの診断に必要な多くの情報を提供する組織である
という事も理解していただきたく
医学のプロフェッショナルの方々に協力いただきこのようなページを設けるに至りました
ここでいう肝は、西洋医学でいう肝臓とは異なり、幅広い概念を指したものです。
すなわち肝とは…
1. 栄養分を分解、合成、貯蔵し、自律神経系を介して血液を貯蔵して血流の調整をする。
2. 情動をも意味し、精神の安定、自律神経を介して機能を調整する。
3. 運動神経系の調整をする。
と言われています。
よって身体への栄養不足、貧血ストレス、運動不足などは、直接爪に影響を与えるという事が言えるのです。このような肝の病気では爪全体が白く濁ることがあります。
『今回は沢山の因果関係の中から「爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)」という最もよく見る症状について説明します。』
写真1![]() |
写真2![]() |
写真3![]() |
接触性皮膚炎による爪甲剥離症 55歳 男性 |
理容師の職業性爪甲剥離症 20歳 男性 |
爪甲剥離症 原因不明 44歳 女性 |
① 外傷によるもの |
爪を引っかけたり、剥がしてしまったりする場合 |
② 感染症 |
真菌感染した場合(カンジダなど) ※写真2 |
③ 皮膚疾患 |
乾癬にかかった場合(皮膚に盛り上がった赤い発疹が出て、表面にフケの様な物が付着する病気で剥離の他、点状のへこみや変形を起こす場合もある) 湿疹、皮膚炎が爪下の皮膚で起きた場合 ※写真2 |
④ 薬物、薬剤 |
抗生物質:細菌感染によって起こる病気を治す薬(テトラサイクリン系抗生物質は光過敏症による皮膚炎を引き起し、剥離の原因になります) |
⑤ 全身疾患、内臓疾患 |
甲状腺機能亢進症:甲状腺からホルモンの過剰分泌により、引き起こされる病気 バセドゥ病など |
⑥ その他 |
中年女性に圧倒的に多いもので水仕事と深い関係があるようです ※写真3 |